練馬区社会福祉事業団
富士見台特別養護老人ホーム
『フレックスボード』
の導入についてお話を伺いました。
介護係長 桜本 淳さん
福祉用具は便利なものとはわかってはいますが、やはり使い方を知らないとうまく使えないので、現場の中でも「伝達する」ということが必要になってきます。
ただ、福祉用具に対して「手間になる」という意識だけが先行してしまうのを懸念して、「安心で安全な介護委員会」を立ち上げました。特に移乗介助の際には、高齢の方は内出血などができやすいため、車いすのフットサポートなどにひっかけたりするのはとても危険です。しかし無理な移乗介助を行うことで、そういった危険にもつながってしまいます。
また現場からもそういった声があがってきたため、この委員会を通して、利用者に適した移乗の仕方を再度検討していこうとということになりました。
移乗の技術だけを習得しても、やはり力を使ってしまったり、また職員によって「できる」「できない」がでてきてしまうので、福祉用具を利用して、安全に行う「フレックスボード」の導入に至りました。無理にひとつのやり方にしぼるのは事故の元と考え、いろんな選択肢を使うことが、より安全だとも考えました。利用者も介護する側も両者にとって安全に、そして体を守るためにも、これからももっと福祉用具は活用していきたいと考えています。
■実際どのように使用しているか見せて頂きました。■
佐々木さんが声かけをされています。
車いすをベッドのわきに準備をし、フレックスボードを敷き込みます。
*hint!
ベッドサイドの頭の所に収納デスクがあるため、車いすをぴったりとした位置につけられないのですが、フレックスボードを利用して、まずはベッド上を下方向に滑らせてから移動するという工夫をされていました。
持ち上げることなく、スライドさせて、車いすに移乗をします。
フレックスボードを抜き取ります。
移乗完了です。
「痛くなかったよ」と笑顔を見せてくれました。
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