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■INTERVIEW はじめてます。持ち上げない移乗■  ベタニアホーム 移乗用具の導入について

カテゴリー: ■INTERVIEW■ 移乗用具使ってます!, フレックスボード, マスターグライド

2018年4月25日


東京都中野区社会福祉法人慈生会
ベタニアホーム

移乗用具の導入と活用について 

お話を伺いました。

    

施設長の中村英男さん

前介護主任、現生活相談員の中澤栄理さん


ベタニアホームのホームページには「ホームの取り組みをご紹介します」というコーナーがあり、その中に”福祉用具”があります。2000年の介護保険制度の導入以降、ベタニアホームでの福祉用具の取り組みが記載してあり、いかに利用者と職員スタッフに安全であり安楽であるかがポイントになり介護を提供する側としてQOLを落とさないようにしたかがよくわかります。そこで移乗用具の導入と活用について、前介護主任、現在生活相談員の中澤栄理さんにお話をお聞きしました。

 

移乗用具導入のきっかけは?

職員の腰痛が多く、休職せざる負えない状況や、軽減業務になることがあり何かできることはないかと考えたところ、腰痛とリンクする移乗を見直すことを考えました。そこからいろいろ調べたところ腰痛対策指針などもあり、うちの利用者抱えてたらダメじゃん!と移乗を本格的に見直すことにしました。

 

どうやって施設に定着させていったか

いったん移乗時に抱え上げ介助をしている利用者を全員ピックアップしました。ピックアップしてみると実情がよくわかり、それがアセスメントになりました。実情がわかると、「この方抱え上げてるけど、足に力入るよね?」とかその方の残存機能が見えてきて、移乗の見直しが始まりました。業務改善担当も活躍しました。現在はPTSといって、ポジショニング・トランスファー・シーティングといって、ベッドからの一連の流れ、動きを見れる担当もあり、ほかに食事、接遇、車いすなどがあります。

 

はじめてのトランスファーボード

まずモノを使うことにあたって、誰も使用したことなく慣れていないので、変なルールを決めると無理かなと思いました。まずは半月とか一か月とか期間限定で使えそうな時に二人一組で(一人は必ず見守りになります)使ってみよう!としてみました。そして使ったら使った人が【いつ、だれに、どうゆう風に使ったか、そしてどうだったか】を書いてもらいました。

わかりやすく丁寧にお話下さった中澤さん

楽しそうだな、楽しんでるなと感じる”楽しめている”職員にまずは楽しみにながらやってもらうというのが大事でした。持ち上げないで用具を使って移乗するのがラクっていうのが前提ですが、そういう楽しめる職員と楽しそうに話をしていくんです。もちろん苦手?というか、新しいものにネガティブというかいろいろな職員がいますので、そういう感情を持つことが悪いわけではないと思っているんです。楽しめている職員とペアになってもらったり、でもここでも強制するというよりは『ちょっとおもしろいかも?』『もしかしたらいいのかな?』と少しでも興味をもつきっかけになればいいなー位で・・。でもそのうち苦手意識を持っていた職員も『あ、いいかも』と自分から思ってくれたり。トランスファーボードもマイボード的な感覚で使ってくれたり(サーフボードみたく担いだり笑) ひととおり使ってみた段階で、トランスファーボードが使えない人というのがでてきました。うまくいかなかったケースを職員みんなで考えて試行錯誤したりしてみました。

フックを利用していつでも使える位置に配置!

 

それと同時にトランスファーボードってこんなに使えるんだということを、事務の方にあげていったりしました。ただここで1枚だけ購入したところでは絶対無理だなと思いました。使うべきものは絶対使う場所にないと使わないと思ったので、使う部屋には必ず1枚置いておこうとか、誰が見ても使えるように使い方の紙を壁に貼ってみようと提案したりして、工夫を重ねていきました。最終的にパッと絵で見てわかるようにしました。

フックを利用していつでも使える位置に配置!

                    

 

パッと絵で見てわかる使い方イラスト

 

 


パッと絵で見てわかる使い方イラスト

 

 

 

現在は担当の職員が自分の利用者をアセスメントして作成しています。

施設長などに何かを提案する際はきちんと提案書として

【○○こうゆう理由で腰痛が発生して、その腰痛が発生することで、軽減業務をしないといけない】という事実、また厚労省での指針などを合わせ

【施設として腰痛としてのなんらかの対策を取るのが義務ですよね!】と強い意志も述べたりもしました。

また利用者にとっても

ムリな抱え上げは緊張を高めたり、それが拘縮につながったりと余計介助する時に難しくなってきている

とゆう現状も述べ、やはり環境整備をきちんとしないといけない、移乗用具の必要性も述べました。

 

大変だったことはどんなことでしたか?

大変だったこと・・・いや、逆に運がよかったと思ってます。腰痛を抱えた人がいたからこそ、こうやって考えることができたと思っています。まずはシンプルな道具を導入し、移乗を考えるきっかけとなりました。用具ってシンプルなものじゃないといけないと思っていますし、ただそこには使い方というのが必要にはなってきますが・・。それに関しても実践型でトライしていって、移乗する際には○○さん(スタッフ)見てた方がいいから呼んできて!とかとにかく実践あるのみで続けていきました。

 

 

 

*はじまてます 持ち上げない移乗*

実際のホームでの移乗介助など動画でご覧いただけます。

 


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■INTERVIEW■  富士見台特別養護老人ホーム フレックスボードの導入について

カテゴリー: ■INTERVIEW■ 移乗用具使ってます!, フレックスボード

2013年9月25日


練馬区社会福祉事業団
富士見台特別養護老人ホーム

フレックスボード

    の導入についてお話を伺いました。
     介護係長 桜本 淳さん




福祉用具は便利なものとはわかってはいますが、やはり使い方を知らないとうまく使えないので、現場の中でも「伝達する」ということが必要になってきます。

ただ、福祉用具に対して「手間になる」という意識だけが先行してしまうのを懸念して、「安心で安全な介護委員会」を立ち上げました。特に移乗介助の際には、高齢の方は内出血などができやすいため、車いすのフットサポートなどにひっかけたりするのはとても危険です。しかし無理な移乗介助を行うことで、そういった危険にもつながってしまいます。

 

右:施設長の海老根典子さん

また現場からもそういった声があがってきたため、この委員会を通して、利用者に適した移乗の仕方を再度検討していこうとということになりました。

移乗の技術だけを習得しても、やはり力を使ってしまったり、また職員によって「できる」「できない」がでてきてしまうので、福祉用具を利用して、安全に行う「フレックスボード」の導入に至りました。無理にひとつのやり方にしぼるのは事故の元と考え、いろんな選択肢を使うことが、より安全だとも考えました。利用者も介護する側も両者にとって安全に、そして体を守るためにも、これからももっと福祉用具は活用していきたいと考えています。

 

実際どのように使用しているか見せて頂きました。

左:「安心で安全な介護委員会」委員長の佐々木さん

 

佐々木さんが声かけをされています。

 

 

 

 

 
車いすをベッドのわきに準備をし、フレックスボードを敷き込みます。

 

 

 

*hint!

ベッドサイドの頭の所に収納デスクがあるため、車いすをぴったりとした位置につけられないのですが、フレックスボードを利用して、まずはベッド上を下方向に滑らせてから移動するという工夫をされていました。

 

 

 

持ち上げることなく、スライドさせて、車いすに移乗をします。

 

 

 


 

フレックスボードを抜き取ります。

 

 

 




移乗完了です。
「痛くなかったよ」と笑顔を見せてくれました。


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